公立学校での英語教育
ある中学生の子を持つお母さんが話していました。
「小学校の頃迄にスクールに通わせやった英語と
中学校に上がって学校で学ぶ英語が違うみたいで
子どもが戸惑った。」
きっと、この今中学生になった子は、学校の外のスクールで英会話とか、
フォニックスから学んだ等と言う海外のいわゆる実用的な「使える英語」の学習をしていたのでしょうね。
昔から日本の場合は、江戸時代からの暗記学習が一般的で、読む書く、記憶する学習が中心です。
最近は変化がある様で、中学生を指導する機会がある時に、
「お!結構会話の練習にも直ぐについてくるな。」と感じた事もありますが、
まだまだ学校の先生達もどう指導していいか分からないと言うお話しを聞く事が多いですし、先生自身が発音や英語らしいイントネーションで話せないことも多い現状です。
英語が話せる様になるには、右脳を良く働かせないといけません。
暗記、記憶を中心にした教育の仕方どは左脳ばかりが発達して言語脳には不利なんですね。
それで日本人の90パーセントが英語を話さないと言う事で有名な理由がここにあります。
自分の頭で自由に想像したり発想力を働かせて言語は発達して行けます。
丁度小さい子どもが言葉を間違えながら使い、お父さんやお母さんに直されながら正しく習得して行く過程と似ています。
理屈や知識をそこに合わせて行きながらの前進です。
- 記憶して、それが当たっているかの穴埋め問題や並べ替えのテスト
これは実際の英語を使う現場では、実はあまり役立つ事は無いのですが、
長い事採用されている試験スタイルであり、その為の勉強を日本ではして来ています。
以前にアメリカの現地校に通っている日本人の子の、日本の高校受験の為に英語の授業をして欲しいとのクラスで、
中学英語の総復習を一緒にやりましたが、その子は中の表現も現地ではこんな使い方はしないし、意味ある勉強なの?
と迄言ったりしていましたが、
私も「あなたがもし日本の学校に行くなら知っておかないと試験に合格出来ないし、
またもし将来日本で英語の先生になりたいと思ったら、こう言う違いがある事を知っていると説明も出来る様になるから、
今は必要な事だよ。」
と話して勉強して貰いました。
つまり、やっぱり日本人が英語を日本の中で学んだのを元にして試験を作ってもいますし、
多くの海外に出て英語を話している人は、実際に使いながら英語らしい表現を体得しています。
この中学生のお子さんは、勉強のスタイルや表現自体、また表現の覚え方(単語で覚えるvsフレーズで覚える等)、
今迄の延長した学習ではない、従来の日本の英語教育の仕方に取り囲まれた感覚になったのですね。
親御さんも知らなかった新しい発見をされたワントピックです。